読んだ本 高村薫「晴子情歌 上下」


この本、数年前に上巻が発売された時買って読んだのだが、
始めの数十ページで読めなくなってしまってた本。
それはあまりにも今までの高村薫の本と違ったから。
それまでの高村薫の世界が好きだったので、その時は
もう今後は高村薫は読まない、読めないかも?とまで思った。


数年経過し、この本が最新刊がこの本の続編みたいなものと知り、
図書館から借りてきて読んでみた。


一気読みこそは出来なかったが、それでも暇があれば読んでいた感じで
あっさり下巻まで読み終わり、早く最新刊を読みたいと思った。


数年前と違って読むことができた理由は、私が年をとったせいもあるかなと
ちょっと苦笑?w


主人公の晴子はちょうど私の祖父祖母と同年代で、
私の祖父母はもう亡くなっているのだが、生きていたら
当時の話も聞けたのにな〜などとも思った。


そう思った理由に、本の背景が、私のよく知っている所が出てくるからであり、
私の地元の地名もたまに本に出てきていた。


ちなみに本には旧かな遣いや方言が多々出てくるが、方言は
私にとってはわかりやすかったものの、旧かな遣いに関しては
読めない漢字が普通の本よりは多かったな〜^^;


まぁ上下巻で長く(最新刊も上下巻のはず)、以前(?)の警察物とは
全く違う感もあるのだが、それでも今後も高村薫を読みたいと
思った本でした。

晴子情歌 上
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高村 薫
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4 満員の通勤列車で読むべきもの
4 これぞ高村薫の真骨頂
5 母の書簡を通して語られる日本の歩んだ道



晴子情歌 下
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5 晴子のしたたる青春、結婚、そして老い。過酷な近代日本を生き抜いた女性史でもある。
3 どうしたんだろう??